アゲハの飼育は床屋の看板　“それでも反省はしても後悔はしない”　の巻

越冬させるはずだった蛹がまた１匹熟してしまったので仕方なくベランダに出し早朝から羽化するのを待っていた名のない劣化うらん弾ですよどーもほにゃららら。

越冬するかしないかは蛹になった時点で既に決まっているらしく幼虫時代の気温や日照時間が大きく関係しているそうで…夜中まで煌々と電気の点いた部屋に幼虫を置いていたのが敗因か。
ちょっと前までは越冬させられなかった事にいちいち酷く落ち込んでいたけれども今は“蝶になるために生まれた生き物をちゃんと蝶にして上げられたのだからよしとしよう”と自分を騙している状態。










起きてすぐ６時から羽化を待ったが実際に動きがあったのは９時半過ぎ。
蛹の蓋がぱかっと開いたと思ったら３０秒もかからずにあっと言う間に羽化する。
そして羽にぎゅーっと体液を送り込み数分で羽が広がりそこから１時間以上かけて羽をよく乾かしてから出発するのでその間にあたしは
「オカアサンですよー憶えていますかー？」だの
「無事に羽化してくれてうれしいよ」だの
「いい蝶になったね！」だの
「きれいだよ！」だの
「蜘蛛の巣に気を付けるんだよ」だの
「まだまだ探せばこの時期でも咲いているお花はあるからね」だの
「この辺でルリタテハに会ったらうちの子だからお友達になるといいよ」だのとあれこれと一方的にお話をしてまた馬鹿みたいな枚数の記念写真を撮って出発を見送った不審者。
…こんな季節に何匹も出発させてしまった悲しみは絶対に来年に活かす。










と言うわけで残っている幼虫のお兄ちゃんとちびちびちゃんは“温めないように・照らし過ぎないように”と明け方には気温が一桁台まで下がるベランダでスパルタンな生活をしている。
この子たちは何が何でも越冬させる。
そして越冬させて春の空を飛ばせるの。