あたしとみつをの喜びと悲しみ　“悪の総靴下未亡人化計画”　の巻

夕方スーパーの生肉売り場を通りかかった時に“値下げのお兄さん”が元値３７０円のローストポーク（しかもあたしが大好きな肩ロース！）に最終値下げ金額らしい『１００円』のシールを貼ったので華麗に颯爽とにやにや笑いをこらえながら買い物籠に放り込んでみた名のない劣化飲兵衛弾ですよどーもこんばんは。

野菜室にはレタスもトマトもきゅうりも大根もにんじんもセロリもあるから家族が寝静まった深夜つまみに１００円のローストポークで豪華なサラダを作ってガツガツと食べよう☆うふっ。

　　　たまには食べたいもの食べたって
　　　いいじゃないか
　　　節約してん
　　　だもの

　　　　　　　　みつを










が！しかし！事実は小説よりも奇なり！そして人生は絶望的なまでに非情だ。
学校から帰ったCYOKUが何気ない顔をして目ざとく言った。
「美味しそうなローストポークだね？夕ご飯のおかず？」と。
うっわー！そんな風に聞かれちゃったらオカアサンンは…オカアサンは…
「あんたが寝た後に１人でこっそりと食べようと思って買ったの」とは言えないじゃんっ！絶対に言えないじゃんっ！

そんなわけで涙目の笑顔で
「そうそう夕ご飯のサラダにと思って買ったけれどもちょうど食パンもレタスもあるからサンドイッチにしておやつに食べる？」と聞いたわけだがそれを断るCYOKUではないのであっさりと半分食べられてしまったところまではまあ流れ的に仕方がなかったと思うのだがとどめに
「ご馳走様でした！すっごい美味しかった～！また食べたいな！」と言われてしまっては…
「ローストポークはまだ半分残っているしレタスもまだあるし明日またパンを買ってこようか？」以外にあたしに何が言えただろう…いや言えまい(’A`)










ところでうちのと言うかCYOKUとあたしの靴下は未亡人ばかりだ。
夫婦揃っている靴下なんて生まれてこのかた一度も見たことがない。
それでも以前は箪笥だの脱衣所の洗濯物籠などを引っくり返してなんとかならないものかと思案したものだったがあたしは猛烈にねちっこい性格の割りに実は意外なほど諦めの良い女なので最近では左右揃った靴下を履く事自体をすっかり諦めてしまい“洗ってあればオーケー”と言う非常にわかりやすいマイ・ガイドラインに添って生活をしている。
左右で色や柄が違って何が悪い？なぁ？誰に迷惑かけてる？

と言ってもそれは外出する際の話であり家にいる時はもっと状況が劣悪だ。
つまり噛み砕いて万人にわかりやすく説明するのならば“洗ってなくてもオーケー”だ。
【あたしの素敵な１日】
　　　朝起きる
　　　　　↓
　　　寝袋の足元付近より昨夜脱いだ靴下を手探りで見つけ出し履く
　　　　　↓
　　　夜になり寝袋に入り靴下を脱いで寝る
　　　　　↓
　　　朝起きる　　
　　　　　↓
　　　ふりだしに戻る
…ひぃぃぃぃ～っ！！！酷過ぎるっ！

以前は左右で違う靴下を履いていると
「長靴下のピッピみたいｗ」とか
「ハリー・ポッターに出てくるドビーみたいｗ」そう言っては優しく笑ってくれたCYOKUも
「靴下買ったら？」といちいち指摘してはムカつかせてくれたばーさんも最初から何も見なかったみたいな紳士的な態度で接してくれた閣下も誰も彼もがこんなあたしにすっかり慣れてしまい何事もなかったかのように華麗に颯爽とスルーしてくれるのが心地よくも多少寂しい。










画像：
①わんこの窓
②先日友人に「わざとだろｗ」と疑われた小学校昇降口での未亡人たち
③本日の未亡人たち
　※②③の出演者：全てCYOKUの未亡人